リモートワークやオンライン商談が当たり前になった今、「対面ではないのに、ちゃんと製品やサービスの良さを伝えたい」というニーズが、BtoB・BtoCを問わず高まっています。
- 展示会や店舗・ショールームへの来場機会が減っている
- 動画やPDF資料だけでは、イメージが伝わりきらない
- オンラインでも「体験として印象に残る説明」をしたい
こうした課題への新しい打ち手として注目されているのが、メタバースを使った顧客向けショールームや体験型コンテンツです。いわば、「オンライン上にもう一つのショールームを持つ」という発想です。
この記事では、PC・スマートフォンのどちらからでも利用できることを前提に、
- メタバースショールームが求められている背景
- 業界別の主なユースケース
- 来場者が迷わない導線・シナリオ設計
- 営業・カスタマーサポートとの連携方法
- 成果の測り方(KPI)と改善の視点
- 導入前に見ておきたい費用・運用体制
を、検索ユーザーが知りたいポイントに沿って、誰にでも分かりやすい言葉で整理していきます。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の企業・環境・状況への適用や効果を保証するものではありません。内容の利用は読者ご自身の判断と責任にてお願いいたします。参考として合わせてださい。
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監修:UEL株式会社編集部
UEL株式会社のTechデザイン企画部と現場に精通した社内有識者が監修しています。
目次
なぜ今、顧客向けメタバースショールームなのか
リアル展示会・来店が減る中での課題
ここ数年で、リアルの展示会や店舗・ショールームをめぐる環境は大きく変化しました。
- 出張や移動を伴うリアル展示会への参加を見直す企業が増えた
- 店舗・ショールームへの「ふらっと来店」が減った
- お客様側も、まずオンラインで情報収集するのが当たり前になった
その結果、企業側には次のような悩みが生まれています。
- 「直接会って話す」前の接点を作りにくい
- 資料を送っても、どこまで読まれたのか分からない
- 製品のサイズ感や質感、実際の使い方がイメージされにくい
一方、お客様側は次のような感覚を持ちやすくなっています。
- まずはオンラインで、気軽に情報を知りたい
- 自分のペースで、必要な部分だけ詳しく知りたい
- わざわざ移動するなら、「行く価値」がある体験がほしい
この「企業が伝えたいこと」と「お客様が知りたい・体験したいこと」のギャップを埋める手段の一つが、オンライン上に疑似ショールームを持つメタバースショールームです。
動画・Webページだけでは伝わりにくいポイント
多くの企業は既に、次のようなオンラインコンテンツを用意しています。
- 製品紹介ページ(Webサイト)
- 製品・サービス説明動画
- PDFカタログ・ホワイトペーパー
これらは「情報を整理して届ける」ことには向いていますが、次のような点では限界があります。
【動画・Webページが苦手としがちなポイント】
- サイズ感や設置イメージなど、「空間的なイメージ」が必要な製品
- 操作手順や利用シーンなど、「動き」や「流れ」で理解したい内容
- ショールームの世界観やイベントの臨場感など、「その場の雰囲気」
閲覧者の側にも、次のようなもどかしさが生まれがちです。
- 動画が長く、結局飛ばし見になってしまう
- 知りたい部分だけをピンポイントで探すのが手間
- 「今、ここが気になる」というタイミングで、すぐ質問できない
つまり、一方向の情報提供だけでは、「体験」とセットで理解してもらうことが難しい場面が多くなっています。
メタバースで実現できる「体験しながら理解する」説明
そこで注目されているのが、メタバース空間を利用した顧客向けショールーム・体験型コンテンツです。
メタバースショールームでは、例えば次のようなことができます。
- 3D空間上に製品や設備を配置し、来場者が自由に歩き回れる
- アバターを使って、営業担当とお客様が「同じ空間」に入って会話できる
- ポップアップや画面共有で、動画・資料を同じ場で見ながら説明できる
この結果、従来のオンラインコンテンツとの違いは次のように整理できます。
| 項目 | 従来のWebページ・動画 | メタバースショールーム |
| 体験の形 | 情報を見る・聞く | 空間を歩く・触れる・対話する |
| 時間の流れ | 事前に用意された順番で視聴 | 来場者の興味に応じて動ける |
| コミュニケーション | 一方向(閲覧のみ) | 双方向(その場で質問・相談) |
| 記憶に残り方 | 「何を見たか」が中心 | 「何を体験したか」が中心 |
ポイントは、「説明」ではなく「体験としての理解」をデザインできることです。
メタバースショールームでは、例えば次のようなことができます。
- 製品の周りを歩き、サイズ感や存在感をイメージしてもらう
- 複数の製品を並べて置き、見比べられるようにする
- 実際の利用シーンを模したバーチャル空間の中で案内する
こうした体験は、PC・スマホどちらからでもアクセスできるメタバース空間であれば、オンライン展示会やリモート商談とも自然に組み合わせて運用できます。
メタバース顧客体験の主なユースケース
ここからは、業界別にメタバースショールームが活かしやすい主なユースケースを整理します。
製造業のバーチャル工場見学・製品デモ
製造業では、「工場や設備の魅力をオンラインでどう伝えるか」が大きなテーマです。メタバースショールームは、そこに強みを発揮しやすい領域です。
【メタバース活用のイメージ】
- バーチャル工場見学
・工場のレイアウトやライン構成を仮想空間として再現
・来場者が自由に歩き回り、各工程の説明をポップアップで閲覧
・ガイド役のスタッフがアバターで同行し、解説ツアーを実施 - 大型機械・設備のデモ
・実機の搬入が難しい展示会の代わりに、3Dモデルで紹介
・拡大・回転しながら、構造や特徴を視覚的に説明
・仕様違い・カスタマイズ例を空間上で切り替えて見せる - 生産プロセス・品質管理の見える化
・工程ごとのポイントを、動画や図解と組み合わせて解説
・「安全対策」「品質検査」など、信頼性に関わる部分を強調
リアル工場見学は、移動や安全面などの制約から頻度が限られます。メタバースショールームを使えば、オンライン商談やウェビナーと組み合わせて「いつでも案内できる工場見学」として活用できます。
不動産・建設のバーチャルモデルルーム・完成イメージ体験
不動産・建設分野は、もともとVRや3Dパースと親和性の高い領域です。ここにメタバースショールームを組み合わせることで、「見る」から一歩進んだ「一緒に歩きながら話す」体験を提供できます。
【メタバース活用のイメージ】
- バーチャルモデルルーム
・間取り・内装・家具配置を再現した空間を、アバターで見学
・営業担当が同じ空間に入り、動線や日当たり、収納イメージなどを説明
・PC・スマホからアクセスできるため、遠方の顧客や家族とも共有しやすい - オフィスレイアウト提案
・フロア全体のレイアウト案をメタバース空間で提示
・部署ごとの座席配置や会議室・フリースペースの位置を体感
・人の動きや視線の抜け感など、平面図では伝わりにくい部分も共有しやすい - 建設・リニューアルの完成イメージ体験
・工事前の段階で、完成後の雰囲気をステークホルダーに説明
・施主・テナント・設計者など、関係者が同じ空間で確認・議論
これにより、「完成してからイメージと違った」という認識のズレを減らし、合意形成や打ち合わせの質を高めるオンライン顧客体験としてメタバースを活用できます。
BtoCサービスのファンイベント・コミュニティスペース
メタバースは、BtoCサービスにおけるファンコミュニティづくりとも相性が良い領域です。
【メタバース活用のイメージ】
- ブランドの世界観を体験できるバーチャル空間
・店舗コンセプトやブランドの世界観を反映した空間を用意
・新商品や限定コンテンツを、空間内のオブジェクトとして展示
・SNS企画やキャンペーンと連動したイベントを開催 - ファンイベント・オンラインミートアップ
・ファン同士、ファンとスタッフが交流できる場を提供
・トークイベント/ミニライブ/クイズ・ゲーム企画などを実施
・スマホからも参加しやすい設計にし、参加のハードルを下げる - カスタマーサポート・相談スペース
・商品の使い方や活用方法を、空間内で分かりやすく説明
・よくある質問を「体験型FAQ」として配置
・アバターの担当者が常駐する時間帯を設け、気軽に質問できる場を用意
単なる「問い合わせ窓口」ではなく、「ブランドやサービスのファンが集まれるオンラインの場所」をメタバースで持つイメージです。
来場者が迷わない導線・シナリオ設計
初めての来場者向け「ツアー」とセルフ見学の両立
メタバースショールームを成功させるカギは、「迷わず回れること」です。多くの人にとって、メタバース空間はまだ慣れない場所であり、特にスマホユーザーは操作に戸惑いやすくなります。
そこで、次の2つを両立させる設計が効果的です。
- 初回向けガイド(ツアー)
・入口付近に「スタート地点」を明示する
・スタッフによるガイドツアーの時間帯を事前に案内する
・矢印や光るオブジェクトなどで、進む方向を視覚的に案内する - セルフ見学モード
・各エリアに「ここでは何が見られるか」を短い文で表示する
・クリック/タップで詳細説明・動画・資料が開くようにする
・興味のある場所だけを自由に回れるようにする
【PC/スマホどちらでも分かりやすいポイント】
- 操作説明は「テキスト+図解」で簡潔にまとめる
- 最初に「まずはこのエリアからご覧ください」と導線を絞る
- 迷ったときにいつでも戻れる「ホーム位置」「受付エリア」を用意する
これにより、初めての来場者でも「とりあえず一周してみよう」と思えるショールームになります。
スタッフが声をかけやすいポイントのつくり方
リアルのショールームと同じように、メタバース空間でも「話しかけるタイミング」が重要です。
【スタッフが動きやすくなる設計の例】
- 受付・ロビーエリアを「スタッフ常駐エリア」として設計する
- 相談ブースや商談ブースを、会場の一角に分かりやすく配置する
- 来場者が一定時間立ち止まる場所を「声かけポイント」として設計する
例えば、次のような流れが考えられます。
- 来場者が特定の製品前で一定時間とどまる
- スタッフのアバターが近づき、「何か気になる点はありますか?」とチャットや音声で声をかける
- そのまま簡易説明を行うか、必要に応じて個別ブースへ誘導する
【やりすぎ注意のポイント】
- 常に話しかけ続けると、来場者の「自由度」が下がってしまう
- 「気になる点があれば、いつでもお声がけください」と一言添え、押し付けにならない距離感を保つ
「店員さんが近くにいる安心感」と「自由に見られる気楽さ」のバランスを意識して設計することが大切です。
説明・デモ・相談・資料DLを一つの流れにまとめる
メタバースショールームをただ「見て終わり」にしないためには、説明・デモ・相談・資料DLまでを一つの体験としてつなげる設計が重要です。
【理想的な体験の流れの例】
- 興味を持つ
・会場入口のビジュアルやキャッチコピーで「何ができる場か」を明示
・目を引く大型オブジェクトや動画で、興味を喚起 - 理解する
・説明パネルやデモスペースで、製品・サービスの特徴を把握
・スタッフの簡易説明やガイドツアーで、ポイントを整理 - 相談する
・その場で質問・相談ができるブースへスムーズに誘導
・個別ニーズに合わせた説明や提案を実施 - 持ち帰る
・資料DL・カタログ・チェックリストをその場で取得
・メールアドレス登録やフォーム入力で、フォローの準備を整える - 次のアクションに繋がる
・商談予約・個別デモの案内
・問い合わせフォームへの導線
この「一連の流れ」を意識して、空間配置やUI、テキスト案内を整えることで、来場者の自然な行動を後押しできます。
営業・サポートと連携した「次の一歩」設計
メタバース内から商談予約・お問い合わせへつなぐ
メタバースショールームの価値は、「場を作ること」そのものではなく、営業・サポートとの連携によって「次の一歩」につなげることにあります。
メタバース空間の中に、次のような導線をあらかじめ組み込んでおきます。
- 商談予約ボタンやフォームへのリンクを、目立つ位置に設置
- 「詳しい資料がほしい方」「個別提案を希望する方」など、ニーズ別に分かれた導線を用意
- スタッフが説明しながら、その場で予約画面に案内
【PC/スマホ両対応のポイント】
- フォームはスマホでも入力しやすい項目数に絞る
- 離脱を防ぐため、「氏名・会社名・連絡先・希望内容」など最低限の項目にする
- 詳細なヒアリングは、後続の商談で行えるように設計する
オンライン完結型の商談フローを想定する場合、メタバース → 予約フォーム → オンライン会議ツールという流れを、営業側と共有しておくと運用しやすくなります。
来場履歴・行動ログをCRMに連携するイメージ
メタバースショールームの特徴の一つが、「どこをどれくらい見たのか」という行動データを取得できる場合があることです(どこまで取得・保存できるかは、利用プラットフォームや設定によって異なります)。
【CRM連携をイメージしやすくする整理例】
- 来場履歴:いつ、どのイベント/ショールームに来たか
- 滞在時間:全体の滞在時間/特定エリアでの滞在時間
- 興味関心のヒント:どの製品エリアを長く見ていたか/どのコンテンツ(動画・資料)を開いたか
これらをCRMやMAツールと紐付けておくと、営業・マーケティングでは次のような活用ができます。
- 商談前に「何に興味を持っていそうか」の仮説を立てておく
- 行動に応じて、追客メールやコンテンツ配信の内容を変える
- 興味度合いに応じたテーマのイベント案内を送る
どこまで連携するかは、システム構成やセキュリティポリシーによって変わりますが、「営業が動きやすくなる粒度はどこか」から逆算して設計するのがおすすめです。
イベント後フォロー(サンキューメール・限定オファー)
メタバースショールームやオンラインイベントは、「その場で終わり」にすると非常にもったいない施策です。イベント後のフォローで、初回の興味を継続的な関係に変えていきます。
【イベント後フォローの例】
- サンキューメール
・参加へのお礼
・当日使用した資料や、アーカイブ動画の共有
・資料請求・商談予約など、次のアクションへの軽い案内 - 限定オファー
・期間限定のトライアル・キャンペーン情報
・イベント参加者限定の特別コンテンツ(事例集・チェックリストなど) - ナーチャリング(継続的な情報提供)
・興味度合いに応じたステップメール
・関連テーマのウェビナー・イベントへの招待
・ニュースレター・コラムなどによる継続的な価値提供
大切なのは、メタバースショールームを「一度きりのイベント」ではなく、「関係づくりの入口」として設計することです。
成果を測るKPIと改善の視点
来場数・滞在時間・回遊状況の見方
メタバースショールームも、他のマーケティング施策と同様に、「何をもって成功とするか」を指標で把握することが重要です。
まずは、ショールーム全体の利用状況を把握する指標です。
- 来場数:期間あたりのユニーク来場者数、イベント開催時と常設時の違い
- 滞在時間:平均滞在時間、すぐに離脱してしまう来場者の割合
- 回遊状況:一人あたり訪れたエリア数、よく見られているエリア/ほとんど見られていないエリア
これらを定期的に確認することで、
- 入口の訴求が弱く、すぐ離脱されていないか
- 一部のコンテンツにだけアクセスが集中していないか
- ほとんど見られていないエリアに、動線や表示の問題がないか
といった改善ポイントを見つけやすくなります。
資料DL・問い合わせ・商談化率の確認ポイント
次に、ビジネス成果に近い指標です。
- 資料DL数・率:来場者のうち、何%が資料DL・カタログ閲覧まで進んだか
- お問い合わせ・商談予約件数:来場者および資料DL者のうち、何%が問い合わせ・商談予約をしたか
- 商談化率・受注率(把握できる場合):メタバースショールーム経由の案件が、その後どうなったか
これらを踏まえて、例えば次のような改善が考えられます
- 来場者は多いが資料DLが少ない
→資料の訴求位置・文言・案内タイミングを見直す - 資料DLはあるが問い合わせが少ない
→フォローメールの内容・タイミングを改善する - 商談化・受注につながっているテーマが偏っている
→そのテーマのコンテンツを強化し、ショールーム内で目立たせる
「メタバースだから特別なKPI」というよりは、通常のWebマーケティング指標と組み合わせて見るイメージです。
改善に活かすアンケート設計
定量データだけでなく、来場者の声といった定性情報も欠かせません。
【アンケートで聞いておきたい項目の例】
- 全体の満足度(5段階など)
- 良かった点(自由記述または選択式)
- 分かりにくかった点・改善してほしい点
- 今後、どんなコンテンツ・テーマがあると嬉しいか
- 今回のショールームを知ったきっかけ
特に、「良かった点」と「改善点」の両方をしっかり拾うことで、
- 続けるべき強み(残す・伸ばすポイント)
- やめる・変えるべき弱み(見直すポイント)
を整理しやすくなります。
【アンケート回答のハードルを下げる工夫】
- スマホでも答えやすい設問数(5~10問程度)に絞る
- 選択式と一言コメントを組み合わせる
- 回答後の特典(追加資料・限定コンテンツなど)を用意する
アンケート結果は、次回のショールーム企画やコンテンツ改善の具体的な材料として活用できます。
導入前に押さえておきたい費用・運用体制
メタバースショールームを検討する際は、「作る費用」と「運用する体制」の両方をイメージしておくことが重要です。
【費用面で整理しておきたい項目の例】
- プラットフォーム利用料:月額費用/イベント単位の費用 など
- 空間・コンテンツ制作費:ショールーム空間のデザイン・3Dモデル制作、導線設計・UI・テキストなどのコンテンツ制作
- 運用・サポート費:イベント当日の運営サポート、スタッフトレーニング・マニュアル整備
【運用体制の観点】
- 誰が「オーナー」として全体を管理するか(マーケティング部門/営業部門/カスタマーサクセス など)
- スタッフの役割分担:当日の案内役(受付・ガイド・相談窓口)、裏方の技術サポート(トラブル対応など)
- 更新頻度:コンテンツ・ポップの更新タイミング、定期イベントの開催スケジュール
いきなり大規模な常設ショールームから始める必要はありません。まずは「期間限定イベント」や「特定製品に絞った小さなショールーム」から試し、自社に合う規模感や運用スタイルを探っていくのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
PCがないユーザーも多いのですが、スマホだけでも参加できますか?
利用するプラットフォームにもよりますが、ブラウザからスマホで参加できるタイプも多くあります。
導入を検討する際には、次の点を確認しておくと安心です。
・スマホブラウザに対応しているか
・専用アプリのインストールが必要か
・モバイル回線でも動作が安定するか
VRゴーグルがないとメタバースショールームは使えませんか?
必ずしもVRゴーグルは必要ではありません。
多くのビジネス向けメタバースショールームは、
・PCブラウザ
・スマホブラウザ
からのアクセスを前提に設計されており、VRゴーグルは「より没入感を高めるオプション」という位置づけになっているケースが一般的です。
BtoBでも、メタバースショールームは効果がありますか?
BtoBでも、特に次のようなケースで検討されることが多いです。
・大型機器・設備など、実機を見せるのが難しい商材
・海外・遠方の顧客が多く、工場見学や来社が難しい場合
・Webサイトだけでは、構造や使い方が十分に伝わりにくい製品
このような場合に、メタバースショールームを展示会・オンライン商談・Webサイトの「中間」にある体験の場として位置づけると、導入意義を説明しやすくなります。
まず何から始めるのがよいですか?
おすすめの順番は、次のようなステップです。
1. 目的を一文で決める
(例:「オンライン展示会の代替として、主要製品を体験しながら理解してもらう場を作る」)
2. 対象となる製品・サービスを絞る
(いきなり全ラインナップではなく、「注力商材」から始める)
3. 小さな規模でテスト開催する
(既存顧客・パートナー・社内メンバー向けのプレイベントなど)
4. アンケートやヒアリングで、良かった点・改善点を集める
5. 改善したうえで、一般顧客向けに展開する
このように、「小さく試して、学びながら拡大していく」スタイルが、メタバース活用でも取り組みやすい進め方です。
まとめ|リアルとオンラインを組み合わせた新しい顧客体験へ
メタバースショールームは、単に「オンラインで製品を見せるための場」ではありません。
- リアル展示会・来店が減る中での新しい顧客接点
- 動画やWebページだけでは伝わりにくい「体験」を補う場所
- 営業・カスタマーサポートと連携し、「次の一歩」につなげる仕組み
として活用できるポテンシャルを持っています。
そのために重要なのは、
- なぜメタバースショールームを使うのか(目的)
- 誰に、どんな体験をしてほしいのか(ターゲットとシナリオ)
- どのように営業・サポート・CRMとつなげるのか(導線設計)
という3点を整理し、小さく試しながら自社に合ったスタイルを見つけていくことです。
リアルかオンラインか、どちらか一方に寄せるのではなく、両方の強みを組み合わせた「新しい顧客体験のショールーム」として、メタバース活用を検討してみてください。









