POLYGONALmeisterー大阪大学歯学部との共同研究

AIによる頭蓋骨、下顎部のランドマーク自動認識

研究の背景

顎変形症では、顎の変形を直すために、骨切り手術を行うが(図1参照)、三次元画像を用いて、骨の変形の度合いを客観的に評価するためには、多くのランドマーク(計測点)を設定する必要があり、非常に時間のかかる作業でした。
標準的な形態との偏差を三次元的に視覚化(図2参照)することで医師の的確な診断に寄与できます。

共同特許内容

名称:三次元ランドマーク自動認識(システムイメージ図3参照)を用いた人体の表面形態評価方法及び三次元表面形態評価システム。特願2019-163518
患者のCTデータからランドマークと呼ばれる解剖学的な特徴点を自動認識し、その後相同モデルを利用して標準的な形態との偏差を三次元的に視覚化します。
※セファロ撮影やCTでは解剖学的な特徴点の抽出が困難。

谷川先生コメント

CT画像の活用方法は限定的でしたが、この方法により、顎の骨の形を客観的に評価できるようになるため、診断スピードが非常に早くなるとともに、治療の精度が向上することを期待しています。

治療前と治療後の側面顔写真を並べ、矢印で変化を示した顎矯正治療のビフォアアフター比較画像
CTデータから作成した頭蓋骨モデルを黄色と青で領域分割し、側面・正面・底面の3方向から表示したイメージ
患者頭蓋骨3Dデータを読み込み、ナジオン・オルビタ・ポリオンなど頭部ランドマークを自動抽出するソフト画面の比較イメージ