お客様事例
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2018年1月15日公開
G-TEKT(Thailand)では、CADmeisterを使用して自動車内板部品の金型製作をおこなっている。 以前はスプリングバック対策に苦労をしており、面の修正に工数を要し、また品質はオペレーターのスキルに依存していた。 CADmeisterの見込み変形機能(FORM-EX)とSTLデータ編集機能(STL-EDIT)を導入したことで、滑らかな面を短時間で作成できるようになった。
G-TEKT(Thailand)社は、株式会社ジーテクト(本社埼玉県)の海外拠点の一つになります。 1994年10月に設立し、CADmeisterを使用して金型製作から自動車車体部品の製造をおこなっています。
タイには4つの工場があり、金型製作やメンテナンスを実施しています。
・アユタヤ県ハイテック工業団地:G-TEKT(Thailand)Co.,Ltd.(略称:G-TTC)
・ラヨン県イースタンシーボード工業団地:G-TEKT Eastern Co.,Ltd.(略称:G-TEC)
・チャチューンサオ県ゲートウェイシティ工業団地:G-TEKT Eastern Co., Ltd.(略称:G-TEC2)
・ラヨン県イースタンシーボード工業団地:Thai G&B Manufacturing Ltd.(略称:TGB)
G-TEKT Eastern(G-TEC)でも同様にCADmeisterを使用しています。
Teerapong氏はG-TEKT(Thailand)社で20年以上勤務しています。
G-TEKT(Thailand)社は以前CADCEUSを使用していました。
OSをUNIXからWindowsに変更したタイミングでCADmeisterに移行し現在に至ります。
現在G-TEKT(Thailand)社ではCADmeisterを3台使用し、自動車内板部品の金型製作をおこなっています。
「CADmeisterはモデリング業務で大変有効なツールです。
特にスプリングバック対策の見込みモデリングを実施する際に効果を発揮しています。
スプリングバックが発生した場合、測定データ(STLデータ)を使用して、再度、見込みモデリングを実施しています。」
Teerapong氏は、CADmeister見込み変形機能を導入する前の苦労を次のように言います。
「見込み変形機能(FORM-EX)とSTLデータ編集機能(STL-EDIT)を使用する前は、モデルを分割して、面の修正を実施していました。
この方法だと作業を実施するのに1日〜2日を要し、スケジュールが遅延する状態が続きました。
更にオペレーターのスキルにも依存するので品質が安定しませんでした。」
迅速で簡単かつ効率的にスプリングバック対策の見込みを実施でき、作業時間を短縮できた。
「CADmeisterのFORM-EXは主にスプリングバック対策の見込みモデリングに関する課題を解決することに有効です。
ねじれるような変形も簡単に素早くできます。変形結果も、これまで使用した他のソフトウェアよりも綺麗です。
FORM-EXを使用する前は、製品形状の違い(特徴)に合わせたモデリング手法を検討する必要があり、かなり難しかったです。
しかし、FORM-EXを使用することにより、滑らかな面を短時間で容易に生成できるようになりました。
作業時間も以前は1〜2日かかっていたものが1時間程度に減らせました。」
Teerapong氏は、G-TEKT社内だけでなく、関連サプライヤメーカーへもCADmeister FORM-EXを使用するように勧めています。
【業務フロー】
【FORM-EXを活用してモデリングしたパネル】
金型製造で最も重要なことは、迅速な設計プロセス。
5−10年後に向けて、Teerapong氏は「作業工程の削減」「設計時間の削減」を目指しています。
「顧客にプロジェクトプランを明確に提示できるようになると、より進めやすくなります。
そのためには、簡単に迅速に全てのプロセスを完了する必要があります。大事なポイントは設計だと考えています。
設計プロセスでは、「プレス方向」「アンダーカット有無」「ワレ/シワ有無」などを考慮して検討していますが、完全には検討しきれません。
現在は約50%程度の品質といったところでしょうか。
現物を製作して初めて発見できる問題もあります。
これらの問題に対して、シミュレーション機能など活用して事前に潰すことができれば、設計/製作速度を速めることができます。
こういった作業工程でもCADmeisterを活用して成果を出していきたいです。」
G-TEKT(Thailand)様では、今回のインタビューでご紹介させて頂いた通り、見込み変形/モデリング機能を中心にCADmeisterを活用頂いております。
FORM-EXを、いち早く導入いただくなど、新しい取組み、改善活動についても真摯に取り組まれています。
また、G-TEKT様グループとしては、タイ以外でも、日本/中国など、他拠点でもグローバルにCADmeisterを活用して頂いております。
このたび、インド拠点でも、現地生産/調達を目指してCADmeisterを導入して頂きました。
引き続き、G-TEKT(Thailand)様およびG-TEKTグループの発展に向け、ご支援させて頂きます。(取材担当:UEL Thailand 西本)
UEL Thailandは、UELの現地法人として2012年に設立されました。
CADmeisterを中核としたエンジニアリングソリューションのASEAN Hub拠点として、インドネシア・ベトナム・マレーシア・フィリピン・インドに事業を拡大しています。 現在は日本人2名、タイ人スタッフ11名(内エンジニア6名)で活動しております。
ASEANに進出した自動車関連を業務の中心とするお客様に対し、現地語・現地スタッフによる販売サポート体制を提供し、ご支援させて頂いています。
また、解析システムや工程管理システムなどCADmeister以外の提携パートナソリューションの対応も順次拡大しております。現地でお困り事/ご相談などありましたら、お気軽にご連絡ください!
UEL (Thailand) Co., Ltd
159/27 Serm-mit Tower, Unit 1701/1, 17th Floor, Sukumvit21 Road (Asoke), North Klongtoey, Wattana, Bangkok 10110, Thailand
E-mail : cadmeister-thai@uelthai.co.th
2017年11月取材
※記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
※自治体・企業・人物名は、取材制作時点のものです。